青森銀、北洋銀と提携 新幹線開業見据え青函連携

 青森銀行(青森市)と北洋銀行(札幌市)が26日に業務提携することが21日、分かった。2015年度に北海道新幹線新青森-新函館(仮称)間が開業することを見据え、地域のトップバンク同士が連携して、互いの取引先の交流や情報交換などを促し、青森県と道南を中心とした北海道の一体的な経済発展を後押しする狙いがある。
 北洋銀の石井純二頭取が26日に青森銀本店を訪ね、同行の浜谷哲頭取と連携協力に関する協定書に調印する。
 北洋銀によると、青函圏の活性化を目的に地域の金融機関が業務提携するのは初めて。青森銀の預金量は今年3月末で2兆2579億円、北洋銀の預金量は7兆1287億円でともに県内、道内で1位。
 業務提携は資本提携とは異なるが、両行は交流会などを通して互いの取引先を結びつけ、事業連携やそれぞれの地域への進出を促す。
 東京で合同商談会も開き、両行の取引先が首都圏で販路拡大できるよう支援する。互いに相手地域の観光名所などを地元でPRし、双方の観光振興でも協力する。
 新幹線開業により新青森-新函館間の所要時間は57分と、現在のJR特急(新青森-函館間)の半分になり、観光やビジネスでの交流が活発化すると期待されている。

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