今月22日から始まる政府の「Go Toキャンペーン」について、青森県むつ市の宮下市長は13日、「キャンペーンによって感染拡大に歯止めがかからなければ、政府による人災だ」と述べ、感染拡大のリスクを低減するためとして、市内の公共施設を閉鎖する方向で検討することを決めました。
新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた観光や飲食などの消費を喚起する政府の「Go Toキャンペーン」のうち、宿泊代金などの割り引きが、今月22日から始まります。
むつ市の宮下市長は、13日開かれた新型コロナウイルスの対策会議の中で、「キャンペーンによって感染拡大に歯止めがかからなければ、政府による人災だ」と述べました。
そのうえで、「市としては市民の生活を守っていく責務がある」と述べ感染拡大のリスクを低減するためとして、市内の公共施設を閉鎖する方向で検討することを決めました。
今後、県外からの利用が想定される公共の観光施設などを中心に閉鎖する施設を決めるということです。
むつ市やその周辺ではこれまで新型コロナウイルスに感染した人は確認されていませんが、医療体制が脆弱で、感染拡大への警戒感が高まっています。
会議の終了後、宮下市長は「キャンペーンによってリスクが高いところから低いところに確実に人が動き、これまでの我慢が水泡に帰す。国や県がどんなキャンペーンをやろうが、それとは関係なく責任を果たしていく」と述べました。