青葉まつり5月19・20日開催

仙台・青葉まつり協賛会(会長・鎌田宏仙台商工会議所会頭)は24日、役員会を開き、「第28回仙台.青葉まつり」を5月19、20日に開催することを決めた。昨年は東日本大震災で中止されたが、ことしは復興と再生に向け、活力を創り出すまつりと位置付けて実施する。
 今回は、「伊達の気概を発信し、感動と再生へ心ひとつに!」をテーマに設定。復興.再生の元年として青葉まつりの起源を再認識し、20日の本まつりでは例年以上にスケール感のある荘厳な時代絵巻巡行を演出する。
 感動と郷土愛を共有する試みとして、19日の宵まつりで「復興祈願山鉾(やまぼこ)」を巡行する。明かりを入れた山鉾1、2基を市民が手引きし、すずめ踊り大流しと共に会場の定禅寺通を練り歩く計画だ。
 また、講師派遣や扇子の提供などを通して小中学生がすずめ踊りに加わりやすい環境を整えたり、姉妹都市や伊達家ゆかりの地に参加を呼び掛けたりするほか、被災地.被災者の参加枠も設けるなどして、復興の道を歩む仙台の気概と心意気をアピールする。
 協賛会によると、震災に伴い、宮城野区日の出町の倉庫に保管していた山鉾11基のうち、8基が損傷した。被害は小さかったものの経年劣化している箇所もあり、3月下旬の完了を目指し、修復作業を進めている。
 協賛会は昨年、青葉まつりに代わり、6月18、19日に市中心部で「仙台復興祈願すずめ踊り」を開催した。鎌田会長は「昨年はやむなく中止した。ことしは復興元年のまつりであり、力を尽くしていきたい」と述べた。

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