静岡の看護師が感染 発熱後も勤務、透析患者49人担当

静岡市は30日、同市立静岡病院の40代の女性看護師が新型コロナウイルスに感染したと発表した。女性と同居する家族3人も陽性が確認され、静岡県内の感染者は計8人となった。市によると、濃厚接触者は病院職員22人と女性看護師の親族8人で、女性が担当した透析患者49人も濃厚接触の可能性があるという。

 同市は30日午後10時から市役所で記者会見を開き、経緯などを説明した。感染した女性看護師は23日に発熱。熱は38度あり、のどに痛みもあったが、翌24日には熱が下がったため、出勤したという。その後、28日にも勤務し、29日に再び発熱したため30日に受診し、PCR検査の結果、感染が確認された。

 女性看護師は、人工透析を担当。最初の発熱後、勤務日には90人が透析を受け、このうち49人を直接担当していたという。

 市は、濃厚接触者30人と女性看護師の勤務日に人工透析を受けた90人全員にPCR検査を実施するとしている。

 最初の発熱後も女性看護師が勤務を続けていたことについて、同病院の小野寺知哉病院長は、詳細な聞き取りができていないとした上で、「指導が不十分だった」と謝罪。今後、詳しい経緯を調べるという。

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