静岡・川勝知事が辞表提出 “職業差別”発言で引責

職業差別とも捉えられる発言により批判を受け、辞職を表明していた静岡県の川勝平太知事は4月10日午前、静岡県議会議長に辞表を提出しました。これに伴い、川勝知事は30日後に自動的に失職します。川勝知事の辞職に伴う県知事選は、5月9日告示、26日投開票の見通しです。

川勝知事をめぐっては、4月1日の新入職員の訓示で職業差別とも受け取れる発言をしたとして、県に批判が殺到し、4月2日に県議会6月定例会をもって辞職する意向を表明しました。その後、発言を謝罪、撤回しました。

一方、川勝知事の辞職表明後、県議会の最大会派である自民改革会議や公明党県議団が1日も早い辞職などを求めて申し入れを行いました。

SBS

川勝知事は当初、県議会6月定例会をもって辞職する意向を示していましたが、4月8日に前倒しで提出する意向を固め、議会との調整に入り、10日午前9時過ぎ、中沢公彦静岡県議会議長に辞表を提出しました。同日午後に行われる予定の会見で、今回の経緯などについて説明するとみられます。

川勝知事は辞表提出前に報道陣に対し、細川ガラシャの辞世の句「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」を読み上げ、知事室を後にしました。

公職選挙法では、知事が県議会議長に辞職を申し出た後、議長が選挙管理委員会に通知し、その翌日から50日以内に知事選挙が実施されることになっています。川勝知事が4月10日に辞表を提出したことに伴い、静岡県知事選は5月9日告示、26日投開票の見通しです。

静岡県知事選をめぐっては、4月8日に元総務省の官僚で県の副知事も務めた大村慎一氏が出馬を表明しています。また、前浜松市長の鈴木康友氏も出馬を前向きに検討していて、近日中に出馬の可否を判断するということです。

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