2019年6月19日、韓国・SBSは「警察5人が暴行を傍観…『怖くて韓国で暮らせない』」との見出しで、韓国である暴行事件の映像が物議を醸していることを報じた。
記事は防犯カメラの映像とともに、事件の概要を伝えている。それによると、仁川のある居酒屋の前で、男女3人が被害者の男性に対し蹴ったり椅子を投げつけたりする暴行を加えた。その後、通報を受けた男性警察官5人が現場に到着したが、被害者と加害者を引き離すことなく、加害者が被害者を脅し、暴行し続けるのを放置したという。
出動した警察官らは「(加害者が)『知り合いだから自分たちで話をする』と言ってきたので席を外した」と釈明している。しかし警察官らが席を外した後、被害者はさらに暴行を受け、自ら呼んだ救急隊が来てようやく加害者たちから解放されたという。暴行により被害者は鼻の骨と肋骨(ろっこつ)を折るなど全治7週間の重傷を負った。さらに事故の衝撃で精神科の治療も受けており、1カ月以上を病院で過ごしているという。
仁川西部警察署は調査チームをつくり、現場に出動した警察官の対応に不十分な部分がなかったかどうか調べると発表したという。
これを受け、韓国のネット上では「これは警察じゃないね。やじ馬の住民より下。制服がもったいない」「最近の警察は茶番。それなのに捜査権と起訴権を独立させろって?」「韓国警察の本来の姿を見ているようで気力がなくなる」など非難が集中しており、当該警察官らについても「みんな解雇すべき。警察官になりたい人は山ほどいる」「5人の顔と所属部署を明らかにして」など厳罰を求める声があちこちから上がっている。
あるユーザーからは「われわれもこれからは自らを守るため銃やスタンガンなどの護身道具を持ち歩くべき。警察は信じられないからね」というコメントまで飛び出している。