韓国メディアは反日報道を繰り返している。それが、事実に基づいた批判なら日本側も真摯に受け止めるべきだろう。ところが、韓国では「反日無罪」とばかりに、日本を批判するために、捏造した写真や映像が頻繁に使われているのだ。韓国メディアの「反日フェイク報道」の証拠を見せよう。
「旧日本軍が第二次大戦後、独島(竹島の韓国名)を侵略しようと旭日旗を掲げてボートでやってきたが、独島義勇兵が撃退した」
「『軍艦島』では強制徴用された朝鮮人たちが過酷な労働を強いられた」
これらは、ここ数年、韓国のテレビなどで報じられた反日報道の定番である。
そうした番組では日本を批判するために、様々な写真が証拠として画面に登場した。しかし調べてみると、いくつかの写真がまったくの「フェイク」であることが判明した。
例えば、竹島に襲いかかる、旭日旗を掲げた日本軍の写真。韓国の公共放送KBSが、竹島の歴史を紹介する番組の予告編で放映した。
実はこれ、第二次大戦で連合国軍が実行した「ノルマンディー上陸作戦」の写真に、旭日旗や日の丸、日本兵と、ボートの先に竹島の写真を合成した、まったくのフィクションなのだ。
他にも、出所不確かな写真の一部を切り取って「日本軍慰安婦」としたり、「関東大震災の朝鮮人虐殺」としたイラストが実は「朝鮮半島での中国人虐殺」を描いたものだった例もある。さらに、軍艦島での朝鮮人の強制労働の“事実”を伝える写真として使用されたのは、時代も場所も異なる無関係の写真だった。全国紙の政治風刺マンガで「最後の朝鮮総督」を安倍首相の祖父と、虚偽の情報を伝えたこともある。
もはや何でもありの様相だが、なぜ韓国メディアは反日的なフェイクニュースをこうも連発するのか。
「2016年に映画『鬼郷』が大ヒットした。強制連行された慰安婦たちが、終戦の時、日本軍に大量焼殺されるという大嘘の筋だ。ところが韓国では大学教授まで『憤激を新たにした』と述べた。そうした民度の中で、編集者や制作者には『反日を煽るためならフェイクでもいい』という風潮がある。強烈なフェイクの方が視聴者に受ける。反日やるなら思い切りやらなきゃ損だということでしょう」(評論家の室谷克実氏)
「馬鹿馬鹿しい」と笑ってばかりもいられない。
※SAPIO2018年3・4月号