熊本、大分両県で規模の大きな地震が相次ぎ、大きな被害が出ていることについて、中国メディアの捜狐はこのほど、韓国メディアの報道を引用し、韓国の元慰安婦の女性たちが熊本地震の被災地のための募金活動を行ったことを伝えている。
記事は、元慰安婦の90歳と87歳の韓国人女性が計130万ウォン(約12万5889円)を募金したと伝え、さらに20日に行われた集会でも、90歳の 元慰安婦の女性が「われわれは日本人と争っているわけではなく、災害を黙って見ていることはできない」と述べたうえで、熊本地震への募金を呼びかけたと紹 介した。
続けて、韓国の元慰安婦が募金活動を行ったのは今回が初めてではなく、2011年に発生した東日本大震災の際にも募金活動を行ったことを紹介。
一方で、韓国メディアによれば、元慰安婦の募金活動については韓国ネット上で賛否両論となっており、「日本側は募金に謝意を示す一方で、歴史のわい曲を 続けている」とし、被災地への募金に反発する声も根強いと紹介した。さらに、エクアドルでも地震によって大きな被害が出ていることについて、「日本に寄付 するくらいなら、エクアドルに寄付すべき」といった声もあると伝えた。
日韓関係は現在、冷え込んだまま改善の兆しも見えない状況だ。だが、人道的見地に基づく元慰安婦の女性たちの行動まで韓国で批判の声があがっているというのは残念としか言いようがない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)