【AFP=時事】韓国南西部の珍島(Jindo)郡で、環境活動家らによる海岸の清掃活動を前に、きれいな浜辺にごみ1トンをばらまいていたことが発覚し、自治体の首長が自らの偽装行為を謝罪した。
珍島郡関係者らは、美しい砂浜に別の海岸から回収されたごみトラックで運び入れてばらまいた。
海洋ごみ問題に取り組む世界的なイベントである「国際海岸クリーンアップデー(International Coastal Cleanup Day)」に当たる翌21日には、ボランティア数百人が浜辺で清掃活動を行い、ごみを袋の中に拾い集めたという。
同郡の李東鎮(Lee Dong-jin)郡長は、「参加者600人が清掃活動に取り組めるよう、近隣地域から集めた発泡スチロールなどの海洋ごみを持ち込んだ」と認めた。
郡長室は問題を引き起こしたとして謝罪し、イベントの目的は「海岸のごみ問題の深刻さについて啓発する」ことにあった説明した。
李郡長は、持ち込んだごみは全て回収されて「100%」適切に処理されたと断言。海に流出したものはなく、「二次汚染」もなかったと釈明した。
世界最大級の海洋保全活動である国際海岸クリーンアップデーには、タイや米ハワイ州、イスラエル、フィリピンなど約100か国のビーチにボランティアが集まり、清掃活動に参加した。
【翻訳編集】AFPBB News