康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が25日、ニュージーランド公館で起きた韓国外交官のセクハラ疑惑について「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が心地悪い位置にいらっしゃることになった点について恐縮している」と述べた。この日、国会外交統一委員会で「外交の恥さらし」に対する与党議員の叱責が続きながらだ。
康長官は前日に続いて「国民にご迷惑をおかけして申し訳ない」として頭を下げた。しかし、康長官はニュージーランド側に謝罪するかについては「他国に外交部長官が謝罪するのは国家の品格の問題」として「今この場で謝罪することはできない」と述べた。また、康長官は「(首脳間電話会談で)議題になってはならないものが議題になった部分があり、それについてはニュージーランドの責任が大きい」として「国内的に国民と大統領には申し訳ないが、ニュージーランドに対して責任を負うべきかどうかは別の問題」と明らかにした。今回の事件の告訴人を支援してきたニュージーランドの性暴行人権運動家、ルイス・ニコラス氏は24日、康長官が被害者に謝罪しなかったことに対して現地のメディアを通じて「非常に残念だ」という立場を明らかにした。
この日、外交通商委員会では文大統領とニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相間電話会談(先月28日)で韓国外交官のセクハラ問題が取り上げられたことについて与党議員の叱責が続いた。共に民主党の尹建永(ユン・ゴンヨン)議員は首脳間外交で外交官のセクハラ事件が取り上げられたのは韓国外交史において初めてのことだとして「外交の基本が議題調整だが、首脳間会談で議題管理をきちんとしなかった」と指摘した。これを受け、康長官は「首脳会談の議題を調整する過程でニュージーランド側からこの議題を扱うという話がなかった」として「ところが、結果的に文大統領が心地悪い位置にいらっしゃることになったことを申し訳なく思う」と明らかにした。