2014年7月15日、香港の中国評論通信社によると、韓国外国語大学国際関係学部の黄載皓教授は、北東アジア情勢について、「日本はすでに韓国をあきらめている」と述べた。
黄教授は、安倍首相が集団的自衛権を解禁したのは、安倍首相自身の強い使命感からだと指摘。「日本の歴史に自らの名前を残したいために、米国と共に歩むことを決めた。日本はこれまで首相が頻繁に代わっていたため深い印象はなかったが、安倍首相と日本全体の動きを見ていると、この国はすでに対中路線に踏み出したことがわかる」としている。
また、安倍政権が誕生してから、他国の日本に対する見方がはっきりしたとし、「日本は北東アジアではないがしろにされているが、欧米や東南アジアでは人気が高い。なぜなら、これらの国にとって日本の過去の歴史は重要ではないからだ。そこを気にしているのは中国と韓国だけ。われわれは今、日本が孤立していると考えているが、実際はわれわれこそが少数派なのかもしれない」としている。
さらに、「現在、われわれが日韓関係で憂慮しているのは、米国の要素についてだ。安倍首相は非常に賢い。韓国に興味がなく、韓国が中国に近づくとわかっていながら、国際舞台では韓国に対して友好的な態度で接する。これにより、米国に『日韓関係の悪化は韓国に責任がある』とアピールしているのだ」と続ける。
黄教授は「これについては、韓国の外交に一定の問題がある。外交にはグレーゾーンが必要で、態度をあからさまに示すべきではない」とし、「われわれは日本が嫌いだが、余地を残さないわけにはいかない。しかし、現在の韓国は日本に対する態度が非常に鮮明である。そのため、日本は完全に韓国をあきらめたのだ」と指摘している。(翻訳・編集/北田)