頑張ってるのに成果が出ない人はサ行が足りない プレゼン術より傾聴力のほうがよっぽど重要

「だけど」「でも」「ですが」「どうしても」といった言葉をつい使っていませんか?

AIを使い、会議を分析しました。すると、3年連続で目標を達成し続けて、かつ社内の営業成績が上位5%に入っている人「5%セールス」とそのほかの95%セールスでは、ポジティブ発言とネガティブ発言の比率にさほど変わりはありませんでした。ただ、「頑張っているが成果が出ない人」のよく使う言葉を調べてみると、「ダ行」で発言を始めることが多いことが分かったそうです。

5%セールスは「サ行」で褒める

相手の状況を理解し、イカリ(怒り)をリカイ(理解)に変えることを目的に謝罪訪問する5%セールスは、言葉選びに慎重です。相手が気に障りそうなNGワードは使わず、言い訳に捉えられてしまう「ですが」「どうしても」といった言葉は使いません。

もちろん、否定しなくてはいけない場面はどうしても出てきます。そんなとき、5%セールスは、「ダ行」ではなく、「サ行」の「しかしながら」「そうではありますが」と使うことが多いようです。

5%セールスは社内でも「サ行」をよく使います。

相手が主役のコミュニケーションをとるのが5%セールスですので、相手に喋らせます。

相手に話をさせるために、褒め方にも工夫が見られました。

彼らは「さしすせそ」を使って同僚を褒めることが多いです。

「さすが」「知らなかったです」「素敵ですね」といった言葉で褒めていました。調査後に知ったのですが、キャバクラ嬢も同じように「サ行」を使ってお客を褒めるそうです。「さしすせそ」で褒めると相手が喜ぶのは、ビジネスでも夜のシーンでも同じなのでしょう。

また、5%セールスは、ディスカッションの際にも「サ行」を使います。職責が違う人やバックグラウンドが異なる人と仕事をしなくてはいけません。同じ価値観の人だけで仕事を進めていくのは無理です。意見が異なる人たちとすり合わせていくのが社内会議の目的だと、5%セールスは発言していました。

会議のなるべく前半に「さらに、こういうことができるんじゃないか」とか「そもそも、この課題は……」と、「さらに」と「そもそも」で議論を広げたり深めたりして、参加者たちの意見を引き出し、調整していこうとしていました。

そして最終的にアクションが決まるように、意見をすり合わせるのです。

タイトルとURLをコピーしました