今朝、あなたが読んだ新聞で、何件の広告を思い出せるだろうか? 思い出せない人が多いのではないだろうか? 実際には、朝刊には100件近くの広告が掲載されている。朝刊の広告は、世の中の広告でも比較的高価な部類だ。それでも消費者の記憶にとどまっているのはわずかなのだ。
生活者は、世の中にある情報のうち何%を消費しているのだろうか? 答えはわずか0.004%。2万5000件につき、たったの1件だ。〈「我が国の情報通信市場の実態と情報流通量の計量に関する調査研究結果(平成21年度)」より算出。1日当たり流通情報量は7.61×10の21乗ビットに対して、消費情報量は2.87×10の17乗ビット〉
つまり世の中には情報が氾濫している。広告も情報の一種だ。つまり広告の効果もますます下がっている>
お客様の体験を生みだすことが「一番のマーケティング」なのだ。広告を何百回も見るよりも、実際に一度体験したほうが、はるかに印象に残る。現代のより賢くなった消費者には、より洗練された、より賢い方法で働きかけることが必要なのである。