風力買い取り、申し込み順に 東北電力が抽選制廃止

 東北電力は送配電網に受け入れる風力事業者について、抽選で選ぶ従来の方式をやめ、申し込み順に受け付けることを決めた。1日スタートした再生可能エネルギーの全量固定買い取り制度を受けて変更した。
 再生エネルギー特別措置法に基づく国の認定を受けた新規の発電設備が対象となる。事業内容を検討した上で、技術的な課題がないと判断できれば、送配電網への連系を受け付ける。
 風力は気象条件で発電量が変わりやすく、送配電網全体の周波数調整などが難しい。このため東北電は送配電網への受け入れに上限を設定。これまでは毎年度、一定の募集枠を設けて新規の連系業者を募り、多数の応募事業者の中から抽選で選んでいた。
 現在の受け入れ上限は118万キロワットで、残る募集枠は約21万キロワットにとどまる。東北電は2020年度までに上限を200万キロワット程度に引き上げる計画を立てており、募集枠はさらに拡大する見通しだ。

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