食べて防潮林再生 パスタ販売、運営資金

東日本大震災の津波で壊滅した亘理町の海岸防潮林の再生に取り組む地元住民らでつくるNPO法人「わたりグリーンベルトプロジェクト」は、法人名に掛けた緑色の米粉パスタ「グリーンベルトめん」の販売を始めた。売り上げの一部を海岸部での植樹活動の運営資金に充てる。

地元農産物を使った米粉麺などを製造、販売するウェル(亘理町)が開発。町内産のバジルをペースト状にしてササニシキの米粉と合わせた。薄く緑で色付けし た麺に、全長4.5キロの海岸に松や広葉樹などの苗を植えて防潮林の再生を目指す決意を表した。パッケージには法人の趣旨と活動内容も記した。
バジル特有のさわやかな風味が特徴で、パスタ料理に使うトマトやオリーブオイルと相性がいい。先月から主に植樹活動に取り組むボランティア向けに販売し、既に100袋を売り上げたという。
同社の商品開発と販売の担当で、法人のメンバーでもある隈川浩さん(63)は「全国から支援に訪れるボランティアの土産として考案した。おいしく食べても らい、防潮林再生を願う住民の取り組みや町の復興の現状を知ってほしい」と話した。1袋2食入りで税込み600円。連絡先は、わたりグリーンベルトプロ ジェクト0223(35)7735。

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