30代以降の日本人において、自殺を除き最も多い死因は“がん”です。身近な上に発見が遅いと命にかかわる病気であるため、「○○を食べるとがんになりやすい」など、正しいかどうかわからない情報が巷にあふれていて混乱しますよね?
そこで今回は、国立がん研究センターや厚生労働省の情報をもとに、がんのリスクを上げる食品をまとめてみました。がんになるリスクを上げる食べ物には、リスクの高い順に(××)、(×)を記しておきました。ぜひともチェックしてみてください。
■1:牛肉や豚肉などの肉類(×)
肉の過剰摂取は、がんのリスクを高める可能性があると指摘されています。
肉類全体の摂取量が1日に100g以上だと男性の結腸がんリスクが高くなり、赤肉の摂取量が1日80g以上で女性の結腸がんのリスクが高くなる、という調査結果もありますので注意したいですね。
■2:塩分の高い食べ物(×)
塩分の1日の摂取量の目安は10グラム(小さじ山もり1杯)ですが、塩分を過剰摂取することにより、胃がんのリスクが高まると考えられています。塩分過多が週に3~4日あると、胃がんのリスクはなんと2倍にもなるそう。
また、胃がんだけでなく高血圧の原因にもなるので、減塩に取り組んでください。
■3:アルコール(××)
多量のアルコール摂取は、確実にがんのリスクを高めると分かっています。中でも、食道がん、肝臓がん、乳がんのリスクが高まるそうです。
日本では標準的な飲酒量をグラスワイン1杯、ロングの缶ビール1本といった感じで決めていますが、それでは基準が緩すぎるとして、1日にグラスワイン半分、ロングの缶ビールの半分が適量だとする考え方もあります。
また、女性は男性よりアルコールを分解する力が弱いので飲酒量には注意しましょう。
■4:熱い飲み物、食べ物(×)
熱い飲み物や食べ物は、食道の粘膜を傷付けるので、食道がんになるリスクが高まるそうです。“のど元過ぎれば”という考え方は捨て、無理に熱い飲み物や食べ物を飲み込まないようにしてください。
以上、がんリスクのある食べ物について紹介しました。がん予防については確実とは言えない部分も多いですが、そこを抜きにしてもどれも健康維持に役立つ情報です。ぜひとも日常の食生活の参考にしてみてください。