食料危機の可能性増大、価格高騰で=国連食糧農業機関

[ローマ 9日 ロイター] 干ばつによる穀物価格高騰への懸念から、各国が輸出を制限すれば、世界は2007─2008年と同様の食料危機に直面する可能性がある。7月に世界食料価格が急騰したことを受けて、国連食糧農業機関(FAO)が9日、警告を発した。
FAOが発表した7月の世界の食料価格指数は213ポイントで、6月の201ポイントから6%上昇した。
指数は3カ月連続で低下していたが、穀物や砂糖の価格が急騰するなどして再び上昇に転じた。
FAOのシニアエコノミスト兼穀物アナリスト、アブドルレザ・アバッシアン氏はロイターに対し「2007─2008年のように事態が進行する可能性がある」と指摘。「今回は、(各国が)悪い政策を講じたり、制限することで市場介入を行わないよう期待する声がある」と述べる一方、「仮にそうした(危機を引き起こした)政策が繰り返されれば、どのようなことでも起こり得る」とした。

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