飲みにいこうよ。。。というトラップ。

 この会社には社長の犬?とでもいうべき大松副部長と森副部長がいる。この二人は会社での出来事を事細かかに社長に報告している人達だが、それがボーナス前になると物凄い。何がすごいというと、社内でちょっとでも社員同士の話が盛り上がっているとすぐ飛んで未て、「今なに話していたの?」とか、「なにや?」とかいって近づいてくるのである。時には誘導尋問のようなやり方もしてくる。
 先日も森副部長が僕のところに来て、「八木くんはこの会社に何年いるつもりで入ったの?。俺と同世代のやつはみんな辞めちゃうし、僕もそんなに長くはいないと思うんだけど・・・?。」などどいって僕に近づいてくるのである。
 こんなことが結構あると教えられていたので、こうやってチェックしにくるのか、とが思いながら僕は応対した。
 「せっかく入ったんだから、ずっといますよ。」
 「そうか。ゆっくり話したいからきょう飲みに行かないか?。」
 この人たちはボーナス前になると、きまって人を誘って飲みに連れて行き、チェックしていをのである。さらに、それも社長の命令だから飲み代はすべて経費で落ちるのである。アホくさいな、と思いながらも僕はこう答えていた。
 「いゃぁ、ありがとうございます。けど、僕お酒忿然飲めないんですよ。学生時代にも先輩に飲まされて救急車呼んでたほうですから、全くだめなんですよ。」
 こいつらにはこれで+分である。
 後になって、曽田や新藤くんに聞いてみたら、彼らもまた誘われていたそうである。まったく、みんなが分かっていても同じことをやり続ける副部長二人には脱帽。よくもまあ、こんなに熱心かと、変に感心してしまう。確かに二人とも仕事はできるほうではない。これをやることで副部長になったといわれているだけのことはある。
 ちなみに僕はこれを悪用して、曽田と二人で大松副部長の誘いに乗ったふりをして飲みにつきあい、ほとんど話もせず大松副部長をべろんべろんに飲ませてダウンさせ、カラオケも歌えるだけ歌って、ニューボトルも入れさせ、食べれるだけ食べて、そのまま寝てしまった大松副部長を残してきたことがある。ちなみにこのときの飲食費は9万円であった。
 ごちそうさまでした!!。

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