養殖ノリ収穫 今年も「上々」

宮城県内有数のノリの産地として知られ、東日本大震災で被災した東松島市大曲浜で、今季の収穫作業が進んでいる。乾燥機や加工場の数が十分にそろわない中、漁業者たちは品質の高いノリを生産し続けている。
11日は午前5時に大曲浜港を2隻の漁船が出港し、15分ほどで沖合約2キロに浮かぶ養殖いかだに到着。ローラーで手際よく網を巻き上げ、いかだ32台、ノリ約10万枚分を収穫した。
大曲浜のノリは6年連続で皇室献上品に選ばれるなど、柔らかさと口溶けの良さが特徴。ことしは昨年に比べ、つやと香りが良いという。
震災後、本格的に家業を継いだ相沢裕太さん(28)は「ノリの生育が順調で収穫量も上々。多くの方に食べてほしい」と話す。
19日には初入札が行われ、収穫は来年3月ごろまで続く。

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