養殖ワカメ種付け盛ん 石巻牡鹿半島

 牡鹿半島の宮城県石巻市表浜地区で、養殖ワカメの種付け作業が最盛期を迎えている。東日本大震災後、設備コストがあまり掛からず、他の養殖物より短期間で収穫可能なワカメの生産を始める漁業者が増えた。
 カキを養殖する木村美輝さん(42)は昨年から、ワカメも手掛ける。ワカメの生育に合わせた種付け作業は1週間前後が勝負。31日は父稔さん(72)、高校2年の次男友哉君(16)ら6人と船を出した。
 漁港から約2キロ沖に沈めていた養殖いかだを引き上げると、数ミリのワカメの種苗が付いた糸を3~4センチに切り分け、一つ一つ丁寧にロープに挟み込んだ。
 ことしは約40基のいかだに種付けし、来年2~3月に収穫する予定。木村さんは「2年目なのでより質のいいワカメを育てたい」と話した

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