価格の下落もあり、マンションの販売状況は好転している。その一方で、マンションよりも戸建て住宅に住みたい女性が多いようだ。
不動産経済研究所は14日、2月の首都圏のマンション市場動向を発表した。
調査結果によると、2月のマンション1戸あたりの平均価格は4,289万円で、1月の4,724万円から435万円、率にすると9.2%の下落、2012年2月の平均価格との比較では186万円、率にすると4.2%の下落だった。2月の1平方メートルあたりの価格は62万円2,000円で、1月との比較では6万2,000円の下落、2012年2月との比較では5,000円の上昇だった。
過去の首都圏のマンション価格の推移をみると4,500万円を中心に推移しており、直近では2012年9月に安値4,120万円をつけ、その2か月後の10月には高値5,004万円をつけた。平均価格は在庫の状況や、新規に売り出されたマンション価格に左右されているとみられるが、価格の下落はマイホーム購入を検討している人にとっては朗報といえる。
そんな中、若い女性の間では、マンションよりも戸建て住宅に住みたい人が多いという調査結果もある。
株式会社大和ネクスト銀行とスターツ出版株式会社は、「東京OLの恋とキレイを応援するサイト『オズモール』」を利用する女性350名を対象に、「将来住みたいのはマンションか、それとも一軒家か」を聞いた。その結果、57%が一軒家を選び、43%がマンションを選んだ。
一軒家を選んだ人にその理由を聞くと、「騒音など周りを気にする必要がない(42票)」が最も多く、「一軒家で育ったから(36票)」「庭が欲しい(24票)」「マイホームといえば一軒家(17票)」「広々とゆったり暮らせるから(14票)」などが続いた。
一方、マンションを選んだ人にその理由を聞くと、「メンテナンスが簡単(47票)」が最も多く、「防犯面がしっかりしている(28票)」「掃除やゴミ捨てが簡単(12票)」「引っ越しや買い替えができる(10票)」「ご近所付き合いが楽(8票)」などが続いた。
マンションと一軒家ではそれぞれ特徴が異なる。生活スタイルや考え方の違いから、メリットにもデメリットにもなることから、意見が分かれたようだ。