首都圏の学生さん、東北で働いてみませんか!東北経産局、人手不足解消へキャラバン

人手不足が深刻な東日本大震災の被災地の企業を支援しようと、東北経済産業局は18、19の両日、首都圏の学生らを企業に案内する「東北体感!キャラバン隊」を初めて実施した。学生らは宮城県内3社の経営者らと交流し、東北で働く将来像を具体的にイメージした。
20代の大学生4人と社会人2人が参加し、19日には水産加工の末永海産(石巻市)を訪ねた。末永寛太社長から海外輸出や商品開発の説明を受け、カキの洗浄機やパック詰め作業などを見学した。
大学生は全員が就職活動を控えた3年生。東洋大の田村香織さん(21)は「海外や東京に幅広く展開していて地方の中小企業のイメージが変わった。地域の印象も良く、働く場所として興味が高まった」と語った。
経産局は企業と人材のマッチングイベントなどを開催してきたが、学生らに実際に被災地へ足を運んでもらう事業は今回が初。担当者は「企業の魅力を伝えるだけでなく、その土地での生活をイメージしてもらえる」と説明した。
事業は20、21の両日に岩手県、来年1月には福島県も訪問。即戦力の30~60代対象の取り組みも計画している。

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