首都圏グルメ、その日のうちに藤崎で販売 新幹線のサービス活用

JR東日本とJR東日本物流(東京)、藤崎の3社は30日、新幹線を活用した荷物輸送サービス「はこビュン」で東京から運んだ弁当やパンを藤崎で売り出した。まい泉(東京)のカツサンド、叙々苑(えん)(東京)のカルビ弁当など首都圏で人気のグルメが調理されたその日に仙台で食べられる。

 扱うのは当日朝に作られた弁当や天むす、菓子パンなど最多で19種類。価格は285~3100円。4月1日まで、計400食ずつ販売する。その後は毎週土曜に9月末まで提供する。

 荷物は東京駅を午前6時40分に出るやまびこで運ぶ。仙台駅に9時に到着。藤崎までトラックで運び、10時の開店に間に合わせる。

 東京-仙台間の物流はトラックだと5、6時間かかる。新幹線を利用することで時間を大幅に短縮できるほか、振動が少なく商品の美観を保てる利点もあるという。藤崎バイヤーの小野寺拓朗さん(30)は「肉や揚げ物など鮮度が決め手の商品をそろえた。できたてをお花見のお供などとして楽しんでほしい」と語る。

 はこビュンは、新型コロナウイルス禍による乗車率の低下や、地域の特産品運搬の需要から21年10月に始動。主に地方の鮮魚を東京の飲食店に運ぶことなどに活用されている。

タイトルとURLをコピーしました