首都圏マンション販売 18・5%増 7カ月連続でプラス

首都圏のマンション販売の好調が続いている。不動産経済研究所が14日発表した8月の首都圏1都3県の新規マンション販売戸数は前年同月比18・5%増の2268戸と、7カ月連続で前年実績を上回った。株安や円高と厳しい経済環境が続いているが、低金利や政府の税制優遇などを追い風に購入に踏み切る消費者が増えているからだ。同研究所は「足下の供給状況を見る限り、当面、好調が続くだろう」と予測している。
 売れ行きを示す契約率は5・5ポイント増の74・8%と、好不調の目安とされる70%を8カ月連続で上回った。大手不動産の手がける都心部の駅に近い立地の物件で、即日完売が相次ぐなど好調に推移しているのが寄与した格好だ。在庫数も5025戸と前月末より381戸減少。「9月には在庫が5000戸を割り込み需給調整が進む」(同研究所)とみている。また、1戸当たりの1平方メートル当たりの単価は、都心部の高額物件の売れ行き好調を受け、66・3万円となり前年同月に比べて5・2万円アップした。
 一方、近畿2府4県の新規発売戸数は同59・3%増の1684戸で4カ月連続のプラスとなった。大阪府や京都府での販売が好調に推移したため。契約率は72・2%、6・8ポイント増えた。1平方メートル当たりの単価は1万円アップの48・1万円と3カ月連続で上昇したほか、在庫は3810戸で前月より237戸減少した。

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