高校サッカー宮城大会決勝で10度以上負けた東北学院・橋本監督が悲願「勝率ゼロとか言われた」 <コラム・メガホン>

 「お待たせしました」。全国高校サッカー選手権宮城県大会を37年ぶりに制した東北学院の橋本俊一監督(52)は勝利監督インタビューの冒頭、自身の喜びの声よりも先に周囲への思いを述べた。その真意は? 後で聞くと「だって自分が監督になってから10度以上も決勝で負けていて、勝率ゼロとか言われ続けたから」と苦笑いした。

 1990年宮城県開催の全国総体で東北学院が3位になった時の主将でGKだ。95年の日体大卒業時には、Jリーグのクラブから誘いもあった。それでも「卒業高を指揮したい」と監督就任。それから約30年、悲願の選手権出場を決めた。

 息子でGKの脩礼と全国に挑めるのも二重の喜び。父は「うれしい。その時間を楽しみたい」と満面の笑み。息子も「父の目標だった選手権。自分の代で行けてとてもうれしい」と笑った。(金野正之)

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