高校セクハラ調査…「先生から」は62人

神奈川県教育委員会は24日、県立学校の生徒を対象に実施したセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)に関するアンケートの結果を発表した。それによると、セクハラを受けた相手では「生徒」からが64人で最も多く、「先生」からは62人だった。県教委では教職員、生徒に対する指導・啓発を充実させるとともに、被害を受けた生徒を救済する相談窓口を設ける方針で「学校でのセクハラを許さない環境づくりに取り組む」としている。

 アンケートは高校と特別支援学校の高等部の生徒計11万4000人を対象に実施。回答は教委に直接郵送する方法で行われ、362通の回答があった。

 セクハラの被害としては「性的なからかいや冗談などを言われた」が58人、「必要もないのに体を触られた」が51人、「性的な関係を求められた」は16人だった。具体的には「抱きつかれた」や「無理やり押し倒された」といった、深刻な回答もあったという。

 被害を受けた影響では「精神的に落ち込んだ」が99人で最も多かった。「学校に行きたくないと思った、行かなくなった」も44人いて、被害を受けた生徒の学校生活に悪影響を与えている実態が明らかになった。

 被害については「友だち、家族など身近な人に相談した」が61人だったが、58人は「がまんして何もしなかった」と回答している。

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