高校生開発のラー油とコラボ なまり節そば発表 気仙沼

宮城県気仙沼市の高校生が開発した「なまり節ラー油」の初めてのコラボレーション商品「なまり節和(あ)えそば」の発表試食会が2日、同市田中前2丁目の中華そば店「まるき」であった。
 なまり節和えそばは、もちもち食感の太麺を、なまり節ラー油や卵黄などとあえて食べるスープのないまぜそば。具はカツオなまり節の甘酢漬けのほか、鳥そぼろやピクルス、ネギなどが入っている。
 気仙沼の新名物として開発されたなまり節ラー油を応援しようと、まるきの熊谷一政店長(41)が考案。1月24日から数量限定で880円で販売している。2月中旬までの提供を予定している。
 熊谷店長は「なまり節のおいしさを再発見できたのは、高校生の感性のおかげ。たくさんの方々に食べてもらい、魅力を伝えたい」と意気込む。
 なまり節ラー油は、気仙沼、気仙沼西、気仙沼向洋の3高校の生徒約10人が、東京の人材育成団体「i.club(アイ・クラブ)」の協力を得て開発し、昨年11月下旬に発売した。初回生産分の1200個は10日間で完売するなど、売れ行きも上々という。
 ラー油開発に携わり、和えそばを試食した気仙沼向洋高3年の藤田百合愛さん(17)は「ラー油の辛さと卵黄の甘さが溶け合い、マイルドな味わい。たくさんのラー油のコラボ商品が開発され、お客さんが食べ比べできれば面白い」と話した。
 なまり節ラー油は130グラムで840円。連絡先は「i.club」の畠山卓さん090(1935)7049。

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