高萩市「赤ちゃんの駅」貸し出し 気軽に授乳やおむつ交換

高萩市が子育て支援の一環として、昨年11月開催の市産業祭から屋外イベントで設置している「赤ちゃんの駅」が好評だ。乳児を持つ母親などが外出時に安心しておむつ替えや授乳ができるスペース。1年間の利用状況などから同駅の設備を各種イベントで貸し出すことも検討中だ。
同市の赤ちゃんの駅は昨年の同市産業祭で初設置。設備を借りての開設だったが好評で、その後に組み立て式テント(室内面積約5平方メートル)を2基、おむつ交換台7台などを購入。お湯を沸かすためのポットやタオルなどもそろえた。
8月の高萩まつりでは約30人が利用し、10月の高萩まちなか大パーティー(市商工会主催)では会場内を動きやすいようにと乳母車の一時預かりも実施した。イベントによって利用しやすい設置場所や受け入れ体制などの見直しを行っている。
市ではイベント会場での同駅開設のほか、市内の商店などでおむつ替えや授乳スペースを確保した店に、おむつ交換台やポットなどを貸し出す取り組みも進めている。現在はガソリンスタンドなど数軒にとどまっているが、さらに増やしていきたい考え。利用者に分かりやすいように協力店には子育て支援マスコット「はぎ坊」のステッカーや「赤ちゃんの駅」と書かれたピンクののぼり旗を目印に設置している。
12、13日の市産業祭会場に開設する。同市子育て支援課は「利用状況などを見ながら乳児を持つ母親が気軽に街中に出掛けられるように工夫していきたい。子育てしやすいまちづくりにつながれば」と話す。  (飯田勉)

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