高速バス共通フリーパス 外国人客向け導入へ

東北6県のバス事業者が、外国人観光客向けの高速バスの共通フリーパス導入に向けて動きだした。25日に仙台市内で初の検討会を開き、本年度内に商品案をまとめることを確認した。
東北運輸局の主催で、6県のバス事業者や東北六県バス協会連合会などの関係者ら13人が出席した。永松健次局長は「外国人旅行客に東北を周遊してもらうためには、利便性を高めることが必要不可欠。共通パス導入へ向け議論を深めたい」とあいさつした。
意見交換は非公開で行われた。運輸局の担当者によると、共通フリーパスを導入する方向で意見が一致した。九州地方や中部・北陸地方などの先進事例を参考に、東北独自の商品を検討する。
年内に各事業者が料金や有効期間などをまとめたプランを持ち寄り、2度目の会合を開く。フリーパスの導入、発売は来年夏以降を目指す。
宮城交通(仙台市)の青沼正喜社長は「東北の人口減少のスピードは速く、路線維持という点でも外国人旅行客の取り込みは必要。フリーパスの導入実現に向け検討を重ねたい」と述べた。

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