高速フェリー「ナッチャンworld」が活躍 苫小牧に陸自の重機など運ぶ

かつて本州と北海道を結び、現在は防衛省と有事の際の使用を契約している高速フェリー「ナッチャンworld」(1万549トン)が、北海道地震の災害派遣に活躍している。

7日午後、陸上自衛隊第2施設団(宮城県柴田町)の重機や東北電力の電源車、タンクローリーなどを積んで仙台港を出港。8日早朝に苫小牧港に着いた。

ナッチャンWorldは船を2つつなぎ合わせた形の「双胴船」と呼ばれる安定性に優れた形で、全長約113メートル、全幅約30メートル。乗用車なら200台が搭載可能で、世界最大級のウオータージェット推進機を搭載し、満載時の速力は36ノット(約65キロ)。

東日本フェリー(解散)などで青函航路の高速フェリーとして活躍したが、防衛省が平成28年、離島防衛や災害に備え、所有会社と利用契約を結んだ。自衛隊の要請があれば72時間以内に出航することになっている。船体に描かれた海の生物などのかわいいイラストはそのままだ。

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