新型コロナウイルスワクチンを2回接種した65歳以上の高齢者は、未接種の高齢者に比べ、人口当たりの新規感染者数が15分の1にとどまることが、厚生労働省の調べでわかった。政府高官は「ワクチンの効果が実証された」と評価している。
同省が、感染者のデータを一元管理する情報システム「HER―SYS(ハーシス)」の登録データをもとに今月5〜15日の11日間に感染が判明した人について、ワクチンの接種回数ごとの感染者数を分析した。65歳以上では、10万人当たりの感染者数は未接種が13・5人、1回接種が3・7人、2回接種が0・9人だった。2回接種後に感染した人の割合は、未接種で感染した人の15分の1だった。
これに関連し、田村厚生労働相は20日、米モデルナ製ワクチンについて、同社、武田薬品工業と契約を結び、計5000万回分の追加供給を来年初頭にも受けることが決まったと発表した。