東日本大震災で被災した施設の一部が再建された石巻市の石巻魚市場で19日、震災後初めてとなる「いしのまき大漁まつり」(実行委員会主催)が開かれた。豊富な海産物を取りそろえ、訪れた約1万5000人に復興をアピールした。
58ブースが並び、水産加工会社やすし店などが自慢の商品を格安で販売した。市民が参加した模擬競りでは、サケやタラなどが市価の半値程度で取引された。
大漁まつりは25回目。昨年までの2年間は宮城県慶長使節船ミュージアムのサン・ファンパークで開催。8月に市場の利用が再開され、実行委は会場を元に戻した。
実行委副委員長の須能邦雄石巻魚市場社長は「市場を見てもらえてよかった。今後も新鮮な魚を提供し、石巻を盛り上げたい」と語った。