商業捕鯨の再開に伴い、石巻市鮎川を拠点とする沿岸操業のミンククジラ漁が5日、32年ぶりに再開した。初日は強風のため操業を見送り、7日早朝に出漁する予定。
捕鯨会社の鮎川捕鯨(石巻市)2隻、外房捕鯨鮎川事業所(同)1隻の各小型捕鯨船が石巻港から出港する予定だった。
鮎川はかつて国内屈指の捕鯨基地として栄えた。鮎川捕鯨の伊藤信之社長(57)は「願っていた日がやっと来たが、出港できず残念。宮城や全国の皆さんに早く新鮮なミンクの生肉を届けたい」と話した。
日本の国際捕鯨委員会(IWC)脱退により、商業捕鯨は昨年7月、31年ぶりに再開された。昨年の沿岸捕鯨は北海道釧路沖の操業が中心で、鮎川への水揚げはなかった。