鳴子ダムのレインボーすだれ放流「日本夜景遺産」に認定

宮城県大崎市鳴子温泉の鳴子ダムで5月に行われた夜間ライトアップ・レインボーすだれ放流が、一般社団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」(東京)が選ぶ「日本夜景遺産」に認定された。

 2004年に始まった夜景遺産はライトアップ、自然夜景、施設型夜景、歴史文化夜景の4部門があり、全国270カ所が認定されている。

 すだれ放流が選ばれたのはライトアップ夜景遺産。ダム管理所の桜井隆広所長は「地域の観光資源として、皆さんに喜んでいただけた」と認定を歓迎した。

 鳴子ダムは毎春、雪解け水をダムから放水するすだれ放流を行っている。大量の水が幅95メートル、高さ80メートルの規模で流れ落ちる。今年5月2~4日は、すだれ放流を多色で照らすライトアップを本格的に実施。来訪者急増で渋滞が発生したため最終の5日は中止した。

 ライトアップは秋の紅葉シーズンに合わせ再び実施するが、すだれ放流は行わない。来春のレインボーすだれ放流に関しては「渋滞対策をしっかりし、地元と相談して開催に向けた調整を図りたい」(桜井所長)としている。

 鳴子ダムは1951年着工、57年完成。日本人技術者で設計・建設された初の純国産アーチダム。2016年に土木学会の選奨土木遺産に認定されている。

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