青森県統計分析課がまとめた平成19年度市町村民経済計算によると、市町村別で1人当たりの所得が最も多いのは核燃料サイクル施設が立地する六ケ所村で、1520万円だった。前年度に比べ31・5%減ったものの、相変わらず“核燃特需”の色合いが濃い。
同村に続いたのは東京、東北両電力の東通原発の建設が進む東通村で293万円、八戸市の290万円などで、これら3市村と青森市(249万円)、おいらせ町(247万円)の計5市町村が1人当たり県民所得(243万円)を上回っている。
市町村民全体の所得は青森市が7611億円で最も多く、次いで八戸市の7千億円、弘前市の4098億円など。
市町村内総生産をみると、前年度に比べ増加したのは14市町村、減少したのは26市町村。市部で総生産が最も多かったのは青森市で1兆115億円、次いで八戸市の8869億円、弘前市の5467億円。町村部では六ケ所村が3770億円でトップ。