1等米、東北91.6% 宮城のみ低迷

東北農政局は20日、2015年産米の検査結果(9月末現在)について、東北6県の1等米比率は91.6%(前年同期比0.7ポイント減)と発表した。6県のうち宮城は80%台にとどまり、平均を大幅に下回った。
県別の1等米比率は青森93.9%(5.9ポイント増)岩手96.4%(5.1ポイント増)宮城81.1%(11.7ポイント減)秋田93.1%(0.6 ポイント減)山形96.4%(1.6ポイント増)福島93.8%(1.2ポイント増)。全国の1等米比率は81.2%(2.0ポイント増)だった。
宮城は過去5年間で最低水準。東北農政局は「9月の豪雨に伴う冠水などの影響はほとんどないが、7、8月の猛暑による高温障害でコメが白く濁るなど品質低下が全域でみられる」(生産振興課)と分析する。
各県主力銘柄の1等米比率は青森産青天の霹靂(へきれき)97.3%、岩手産ひとめぼれ96.7%、宮城産ひとめぼれ81.9%、秋田産あきたこまち93.0%、山形産はえぬき97.1%、同つや姫98.8%、福島産コシヒカリ95.9%。
6県の検査数量(水稲うるち玄米)は前年同期より11.1%少ない計26万9049トン。検査を終えたのは収穫量全体の約20%とみられる。

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