大人が抱える症状のイメージが強い肩凝り。しかし、10代でも7割超が肩凝りの症状を感じていることが、医薬品メーカー「ピップ」(大阪市中央区)の「第1回磁気の日調査」で分かった。
同社は11月11日(十一月十一日)を、プラスとマイナスが並んでいるように見えることから「磁気の日」と設定。この日にちなんで、初めて肩凝りに関する調査を実施した。調査はインターネットで、10~49歳の男女1千人(男女各500人)を対象に行った。それによると、10代(250人)の約15%が「いつも肩凝りを感じる」と回答。「ときどき感じる」(約38%)、「まれに感じる」(22%)を合わせると、7割超が肩凝りを意識していた。「肩凝りの原因は何だと思うか」との質問(複数回答)では、「パソコンを長時間使っている」が約55%でトップ。「姿勢が悪い」(約46%)、「長時間同じ姿勢で座っている」(約44%)が続いた。
また、原因として10代の約33%が「職場・学校でのストレス」を挙げ、全世代中で最も多かった。
今回の結果について、鈴鹿医療科学大学(三重県鈴鹿市)の佐々木和郎・鍼灸(しんきゅう)学部長(56)は「学校に講演に行った際に児童や生徒に聞くと、肩凝りの子供が増えていることに気付く。悪い姿勢でゲームやテレビ、パソコンを長時間楽しむ子供が増えていることが背景にあるのだろう」と分析し、親などに注意を呼びかけている。