100年前の仙台七夕を再現しようと、仙台市民有志の作った七つ飾りが6日、市内3カ所の店舗などの軒先に掲げられた。家内安全や学問の上達といった願いを込めて作った七つ飾りが風になびき、当時の仙台七夕の風情を伝えた。
このうち青葉区一番町4丁目の和カフェ「梅らぶ」前には、高さ約3メートルのササ3本に紙衣(かみごろも)や吹き流しなどの七つ飾りが約30個取り付けられた。
呼び掛け人のNPO法人20世紀アーカイブ仙台役員佐藤正実さん(50)は「これを見て、来年の七夕で七つ飾りを作る人が増えればうれしい」と話した。
再現の取り組みを企画したのは佐藤さんやカフェ経営者ら数人でつくるグループ「浴衣を着て100年前の仙台七夕を楽しむプロジェクト」。
グループは6月から計8回、七つ飾りを作るワークショップを開催。参加者約100人が、書道教室から譲り受けた書き損じの和紙を使って七つ飾りを作った。