12年度の生産台数 12万8000台と計画 セントラル自

セントラル自動車(宮城県大衡村)の葛原徹社長は2日、2012年度(ことし4月~来年3月)の生産台数を12万8000台と計画していることを明らかにした。約10万1000台を見込む11年度実績に比べ約26%の大幅増産で、昨年1月の大衡村移転前の相模原市での操業時代を含めても同社としては過去最高となる。報道各社の取材に答えた。
 東北の完成車製造拠点では関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)もトヨタ自動車の小型ハイブリッド車「アクア」の増産が見込まれている。葛原社長は「関自工岩手から(アクア以外の車種の)生産移管にも期待したい」と、さらなる生産台数の上積みに意欲を示した。
 葛原社長は具体的な車種構成は明言しなかったものの「国内向けの車種に力を入れる」と説明。計画には今春にも関自工東富士工場(静岡県裾野市)から生産が移管される予定の小型車「カローラフィールダー」などによる稼働率アップを織り込んだとみられる。
 計画は年12万台としている工場の製造能力を上回る水準。葛原社長は「従業員に協力をお願いし量産をこなしたい」と、残業や作業効率改善で対応する考えを示した。
 11年度については東日本大震災による操業停止もあったが、夏と秋の増産で当初計画の10万2000台をほぼ達成できる見通し。セントラルの年間生産台数はこれまで、相模原時代の2007年度の約12万6000台が最高だった。

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