12球団「ケンミンSHOW」、出身地最多はやっぱり…では最少は?

1都1道2府43県。北は北海道、南は沖縄まで、プロ野球選手を数多く輩出しているのは一体、どの都道府県なのか。野球観戦の必携アイテム、絶賛発売中の「2017スポニチ プロ野球選手名鑑」をもとに調べてみた。支配下登録選手(外国出身選手、外国人選手をのぞく)の733人のうち、もっとも多かったのは…。まずは上位10傑をご紹介。

(1)大阪63(2)福岡47(3)神奈川46(4)兵庫40(5)東京38(6)千葉34(7)愛知33(8)広島29(9)埼玉27(10)沖縄23、となった。このうち大阪、福岡、神奈川、東京、千葉、埼玉は12球団全てに出身選手がいる「完全制覇」の都府県だ。ちなみに大阪は、今年の新人選手の内訳でも9人でトップ(2位は埼玉の6人、3位は茨城、千葉、兵庫、福岡の5人)。まさに最大勢力、野球王国として君臨している。

この出身地、各球団の傾向を見ると「地域密着」の側面が浮かび上がってくる。宮城出身は球界で10人いるが、楽天が最多の3人。ロッテの千葉8人も多い。中日は愛知出身が実に14人!支配下選手62人のうち約23%が地元とあって、これは図抜けた数字といっていい。広島も地元は8人と、こちらも地域性を重視したスカウト戦略の表れか。ソフトバンクも福岡6人で、九州6県では計21人とチーム全体の約34%を占める。ちなみに球団別で所属選手が最もバラエティに富んでいたのは楽天の31都道府県。セ・リーグは中日が27で、他5球団は28都道府県出身と不思議と同じ数字だった。これが平均値ともいえるのだろう。

一方で出身選手が少ないところはどこか。5人が新潟、富山、島根、愛媛、高知。4人が福島、長野、香川だった。鳥取が九里(広島)、巽(巨人)の2人。そして47都道府県で最も少なく、わずか1人だったのが山梨だ。巨人・松本哲也。実は前年も1人で、オフには「1人しかいないのは知っている。もっと山梨出身の選手が増えるよう、僕も頑張る」と話していたが、今年の新入団選手には残念ながらいなかった。各球団の育成選手にも山梨出身は0。甲斐の国から生まれる新星、ニューカマーの誕生を待ちたい。

プロ野球12球団の「ケンミンSHOW」。皆さんと同じ出身地で、応援している選手は誰がいますか?(記者コラム・鈴木 勝巳)

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