村井嘉浩知事は6日の定例記者会見で、2014年の抱負に「前進繕零(全身全霊)」を挙げた。住宅や防潮堤など東日本大震災で被災した建造物を繕う復旧事業をさらに推進してゼロに近づけ、仙台空港の民営化や東北への医学部新設など創造的な復興を前に進める決意を込めた。
村井知事は、被災者の生活再建や雇用の確保、福島第1原発事故への対応に最優先で取り組む考えを強調。その上で「沿岸部だけでなく、県全体をバランスよく復興させる時期に差し掛かっている。創造的な復興の実現に向け、スピードを上げていきたい」と述べた。仙台空港民営化をめぐっては、格安航空会社(LCC)が拠点空港とすることを前提に、24時間運用を目指す考えをあらためて示した。
気仙沼市や大崎市など14年中に行われる10市町長選挙への対応にも触れ、「県内35市町村とも現職は震災からの復興に頑張っている。立候補する場合、基本的に現職を応援したい」と話した。