14被災地でことしも一斉に花火打ち上げ 来月11日

 東日本大震災の犠牲者を追悼し、復興への願いとともに花火を打ち上げるイベント「ライトアップニッポン」が8月11日、岩手、宮城、福島3県の14市町村で行われる。3回目のことしは宮城県の南三陸、亘理両町が加わり、計約2万発の花火で夜空を焦がす。
 当日は午後7時、全会場で一斉にスタート。音楽家の坂本龍一さんが作曲した公式テーマ曲のリズムに合わせ、花火を打ち上げる。
 実行委員会はホームページを通じて募金や協賛を集めている。ことしは企画趣旨に賛同したアーティストによるチャリティーソングのCDを発売し、収益を全て開催費用に充てる。1本当たり60円が寄付に回るビール「ハナビール」も盛岡市の醸造所と開発した。
 実行委の高田佳岳代表(36)は「全国的に震災のニュースは減っているが、この日だけは多くの人に震災を意識してもらえるようにしたい。開催を求める地元の要望は強く、今後も継続するつもりだ」と話す。
 花火を打ち上げる市町村は次の通り。
【岩手】宮古市、大船渡市、陸前高田市、釜石市、大槌町、山田町、野田村
【宮城】石巻市、気仙沼市、亘理町、南三陸町
【福島】南相馬市、会津美里町、広野町

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