【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)は18日、2017年の世界の平均気温が1880年以降の観測史上2番目の高さだったと発表した。
二酸化炭素(CO2)などの排出増加が気温上昇の背景と分析。「地球の気温は急激な温暖化傾向をたどっている」と警告した。
NASAによれば、17年の地球表面の平均気温は、基準とする20世紀半ばをセ氏0.9度上回った。NASAと異なる分析手法を使う米海洋大気局(NOAA)が同日公表した平均気温は、基準より0.84度高く過去3番目。NASA、NOAAがいずれも過去最高を観測したのは16年だった。
NASAは「過去60年の気温上昇は人間活動に伴って排出されるCO2など(の温室効果ガス)が原因だ」と説明。長期的に気温が上昇する傾向が続くと予想した。