2年連続の「やや良」 コメ作況・豊作基調が鮮明に 宮城

 東北農政局が30日発表した2012年産米の宮城県内の作柄概況(15日現在)は、2年連続の「やや良」だった。地域別の作柄も全地域で「やや良」となり、豊作基調が鮮明になった。
 県内の田植え最盛期は、東日本大震災の影響で遅れた昨年と比べて5日早く、平年並み(5月12日)に戻った。
 穂数は6月中旬の低温と日照不足で「平年並み」(平年比99~101%)にとどまったが、1穂当たりのもみ数は「やや多い」(102~105%)に回復した。
 もみ数の増加は、7月に好天が続き、穂の少なさをもみ数で補う「補償作用」が働いたためとみられる。穂数に1穂当たりのもみ数を乗じた全もみ数も、平年に比べやや多くなった。
 出穂の最盛期は平年より1日早い8月6日。8月前半の出穂期前後が高温多照に恵まれたため、登熟(もみの実入り)も県内全域で順調に推移している。
 この時期に県内4地域全てで「やや良」となるのは、04年以来。同年は作況指数が108の「良」で確定し、大豊作となった。
 東北農政局は「好天が続き、このまま順調に生育すれば、豊作となりそうだ。高温時の水管理とカメムシ被害に気を付けてほしい」としている。

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