富士通と理化学研究所が共同開発していた次世代スーパーコンピューター「京速コンピューター『京』」の搬入が進む計算科学研究機構(神戸市中央区)で1日、機構の設立記念式典が開かれた。
「京」は、政府の行政刷新会議による事業仕分けでいったん「事実上の凍結」となったものの“復活”し、予算がつけられることになった次世代スパコン。超高性能中央演算処理装置(CPU)を搭載したコンピューター約800台をつなぎ、1秒間に1京回(1兆の1万倍)の計算速度を目指す。9月29日からコンピューターの搬入が始まっており、現在は計算棟に8台が設置されている。今後、約2年間かけて約800台を搬入。平成24年秋に運用開始する。
地内にはスパコンが搬入される計算棟のほか、12団体の研究チームが入居予定の研究棟などもあり、今秋から1チームが入居して研究を開始するという。