20代~30代男性の預貯金額 「50万円未満」が約半数の衝撃

3本の矢で日本経済を再生させ、名目国民総所得(GNI)を今後10年で1人当たり150万円アップさせる――。参院選も圧勝ムードで安倍首相の鼻息は荒いが、アベノミクスの恩恵は庶民まで届いているのか?
そこで本誌は、全国の20代~30代男性1000人を対象に、アベノミクス以降の「給料」に関するアンケートを行った。
まずは直球で、「あなたの給料(収入)はアベノミクスで増えましたか、減りましたか?」と尋ねてみると、「変わらない」と答えた人が83%にも上った。
この回答には、アベノミクスの影響がもっとも早く出るといわれている残業代やアルバイト代も含まれているはずだが、「減った」(11%)が「増えた」(6%)を5ポイントも上回る結果となった。
では、変わらない給料の実態はどうなのか?
“月収(各種手当てなど含めた手取り)”について聞いてみると、「月収20万円未満」の人が46%と約半数を占め、「月収25万円以上」の人はわずか30%にとどまった。既婚者に限っていえば、「月収25万以上」が20代で66.7%、30代で58.3%と半数以上を占めており、収入と既婚率の相関関係をにおわせる結果となっている。
次に、少ない給料のなかでどれだけの“預貯金”があるのか聞くと……。預貯金「なし」が15%、「50万円未満」が29%。20代~30代の男性は、約半数が「預貯金50万円未満」という余裕のない生活を強いられていることが明らかになった。
最後に「昼食にいくらかけられるのか?」という問いには、「400円未満」がちょうど50%。おそらく激安弁当か、パンやおにぎり、カップラーメンなどで軽く済ませているのだろう。逆に、ファストフード以上の外食が望める水準の「600円以上」と答えたのは、わずか17%しかいなかった。アベノミクスによる“デフレ脱却”に疑念を持たざるを得ない結果だ。
アベノミクスによる恩恵は、まだまだ一部にしか及んでいないようだ。

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