2011年の世界経済3・3%成長、日本は減速1・8%

世界銀行は12日、2011年の世界経済見通しを発表し、昨年6月時点の予想を据え置き、実質経済成長率を3・3%とした。発展途上国の大半が金融危機から脱却したと回復宣言した一方、ユーロ圏の金融状況が成長にとって脅威と警告した。
 日本については、10年は4・4%で昨年6月予想(2・5%)から上方修正したのに対し、11年は1・8%と10年に比べて大きく減速するとした。12年も2・0%で、「緩やかな成長に戻る」と分析した。
 世界全体の成長率は。10年の3・9%よりも減速するが、09年のマイナス2・2%から2年連続で3%台を確保することになる。世銀チーフエコノミストの林毅夫上級副総裁は記者会見で、「途上国経済が危機以前の水準に戻り、世界経済は新たな局面に入った」と分析した。(共同)

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