2929で焼き肉提供…マイナンバーの提示ダメ

各世帯への番号通知が始まっている12桁の共通番号(マイナンバー)制度で、飲食店がマイナンバーの一部を示すと受けられるサービスを今月から始めたところ、同制度を所管する内閣官房が自粛を求めていたことが10日、分かった。

マイナンバー法は12桁の番号の提示を求めることを禁じているが、番号の一部を見せるよう求めていいかについては、これまで想定していなかったという。

大阪府内の焼き肉店で今月、客のマイナンバーに、肉にちなんだ「1129(いいにく)」「2929(にくにく)」といった4桁が含まれていた場合、焼き肉4人前を無料提供するなどのサービスを始めた。

同店によると、事前に内閣官房の問い合わせ窓口に電話した際、「いいとも悪いとも言えない」という回答だったため、サービスを開始したが、10日になって「自粛してほしい」と伝えられたという。

内閣官房は「番号の一部を利用することを想定しておらず、窓口に周知していなかった」とする一方、「店には申し訳ないが、一部とはいえ、それを何度も繰り返せば12桁がすべて分かってしまう可能性もある。運用には注意してほしい」と呼び掛けている。

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