電通総研は25日、その年の話題商品や注目商品を選ぶ「2010年・消費者が選ぶ話題注目商品ランキング」を発表した。前年は100位以下だった商品や調査対象に入っていなかった商品が上位にランクインした。
1位はiPhone(アイフォーン)に代表される「スマートフォン」。2位の「ツイッター」や5位の「坂本龍馬」が前年の100位以下からベスト10入りした。来年7月のアナログ停波で普及が進む「地デジ対応大画面薄型テレビ」が4位で、3年連続トップ10入りした。
今年は、昨年までの1000人を対象に認知度や関心度などを尋ねたアンケート調査に加え、インターネットのブログでの話題度を示す「くちコミ活性度」という指標を加えた。アンケート調査だけでは、総合3位の「食べるラー油」が1位だった。
電通総研の四元正弘ヒューマン・インサイト部長は「好きなアプリを加えられるスマートフォンなど、自分なりに創意工夫の余地があるものが順位を上げた」と説明。10位以下でも「国内ファストファッション」(13位)などが当てはまるという。
電通総研ではこうした傾向を踏まえ、来年の消費の潮流となるキーワードを「利己的スマート」とした。節約意識は強いままだが、世間の常識などにとらわれず、自分にとって質の高い消費スタイルを実践しようとする態度を表しているという。
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■2010年・消費者が選ぶ話題注目商品ランキング
1位:スマートフォン(34位)
2位:ツイッター(104位)
3位:食べるラー油(-)
4位:地デジ対応大画面薄型テレビ(7位)
5位:坂本龍馬(101位)
6位:羽田空港国際化(-)
7位:東京スカイツリー(-)
8位:エコポイント・エコ減税関連商品(5位)
9位:W杯南アフリカ大会(-)
10位:LED電球(15位)
※電通総研調べ。カッコ内は前年順位で、-は未調査品目。