3回目「6か月接種」、基準厳格化…集団感染時の施設利用者らに限定

 政府が新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、2回目との間隔を例外的に6か月に短縮できるケースを厳しく限定する判断基準をまとめたことがわかった。クラスター(感染集団)が発生した医療機関や高齢者施設の利用者や従業員らに限る。26日にも公表する方針だ。

 判断基準によると、6か月に短縮できるのは〈1〉クラスターが発生した医療機関や高齢者施設の利用者や従業員ら〈2〉同一の保健所の管内で複数の医療機関などでクラスターが発生した場合は、その管内の医療機関などの利用者や従業員ら――に限られる。市町村に詳細な接種計画を策定させ、厚生労働省に相談するよう求める。

 同省は今月15日、3回目接種を、2回目から原則8か月以上経過した18歳以上を対象とする一方で、例外的に6か月間隔でも可能と発表した。これに対し、全国知事会や自治体などから「6か月に短縮できる基準を明確にすべきだ」との声が相次いでいた。

 政府は、3回目の接種用として来年4~6月の約5200万回分のワクチンの配送計画も近く公表する。既に発表済みの3月末までと合わせ、計約9400万回分が用意される予定だ。

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